高専生は、本当に勉強だけしていればいいの?

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~赤点も再試も経験した私が考える、高専での勉強との向き合い方~

「高専生は勉強しないといけない。」

高専に入学すると、一度はそんなことを考えたことがある人も多いのではないでしょうか。

私自身、中学生の頃や高専1年生の頃は勉強へのモチベーションが高く、90点以上を取る科目もありました。しかし、2・3年生になると課外活動に参加する機会が増え、テスト勉強だけに時間を使うことが少なくなりました。

その結果、赤点や再試験を経験し、4年生では留年寸前になったこともあります。一方で、得意科目では比較的高得点を取り、順位は学年の真ん中より少し上でした。

今回は、そんな私が高専生活を通して考えた「勉強との向き合い方」についてお話ししたいと思います。

高専では「勉強ができる人」がすべてではない

高専には、本当にさまざまな学生がいます。

毎日コツコツ勉強して学年上位を維持している人もいれば、プログラミングやものづくり、研究など、特定の分野で圧倒的な力を発揮する人もいます。

もちろん、学年トップの人たちは努力を積み重ねています。授業を真剣に受け、分からないことはすぐに質問し、毎日の積み重ねを大切にしている姿を見てきました。私はその努力を本当に尊敬しています。

一方で、高専は勉強だけが評価される学校ではありません。

ロボコンやプロコン、デザコンなどの高専ならではの大会はもちろん、地域活動やボランティア、インターンシップ、資格取得、研究活動など、それぞれが自分の興味や得意分野を生かして活躍できる環境があります。

私自身、課外活動に参加する時間が増えるにつれて、「順位を上げること」よりも、「自分が成長できることに時間を使いたい」と考えるようになりました。

もちろん、勉強は大切です。しかし、高専には勉強以外にも多くの学びがあります。

だからこそ、「学年順位がすべて」「テストの点数だけで自分の価値が決まる」と思い込む必要はないと、私は高専生活を通して感じました。

勉強の優先順位が変わった

高専1年生の頃は、テストで良い点を取ることが一番の目標でした。授業も真面目に受け、テスト前にはしっかり勉強をしていました。

しかし、2・3年生になると、地域活動やボランティア、学外イベントなど、学校の外で活動する機会が増えていきました。

すると、一つの悩みが出てきます。

「限られた時間を何に使うか。」

もちろん、テスト勉強をすれば点数は上がります。

でも、その時間を課外活動に使えば、新しい人との出会いや、自分では思いつかなかった考え方に触れることもできます。

私は次第に、「すべての科目で高得点を目指す」ことよりも、「自分にとって価値のあることへ時間を使う」ことを意識するようになりました。

例えば、苦手科目を何時間も勉強して10点上げるよりも、得意科目をさらに伸ばしたり、自分が興味を持っている活動に時間を使ったりする方が、私には合っていました。

得意なことは勉強していても楽しく、「もっと知りたい」という気持ちが自然と生まれます。その積み重ねが、自信にもつながりました。

もちろん、この考え方がすべての人に当てはまるわけではありません。

学年上位を目指したい人や、資格取得を目標にしている人にとっては、勉強を最優先にすることが最適な選択かもしれません。

大切なのは、周りと比べることではなく、自分が高専生活で何を大切にしたいのかを考えることです。

私は、高専では「勉強する時間」だけでなく、「時間の使い方」を学ぶことも、とても重要な経験だったと感じています。

苦手科目に悩みすぎなくてもいい

私はこれまで何度も赤点を取り、再試験を受けてきました。

その中で一番印象に残っているのは、4年生のときに留年寸前になったことです。

春休みの約1か月間は、その一科目だけを勉強する毎日でした。

「もし落ちたらどうしよう」と不安を抱えながら過ごした時間は、今でも忘れられません。

もちろん、赤点や留年は決しておすすめできるものではありません。

だからこそ、苦手科目は最低限単位を取れるところまでは勉強しておくことが大切だと思います。

一方で、私は苦手科目ばかりに時間を使い続けることが正解だとも思っていません。

得意科目や、自分が本当に興味を持っている分野に時間を使った方が、勉強そのものを前向きに続けられる人もいます。

私自身も、そのタイプでした。

また、苦手科目は一人で悩み続けるよりも、テスト後や再試験のタイミングで先生に質問したり、分からない部分を一つずつ学び直したりすることで、理解が深まったこともありました。

高専では先生によって再試験の有無や評価方法が異なるため、「後で頑張ればいい」と考えるのは危険です。

だから私は、「赤点を恐れなくていい」と言いたいのではありません。

苦手科目を必要以上に恐れすぎず、単位を取るための努力はしながら、自分の得意なことや挑戦したいことにも時間を使ってほしい。

それが、赤点や再試験を経験した私がたどり着いた勉強との向き合い方です。

私は、この高専生活を後悔していない

高専生活では、勉強だけでなく、地域活動やボランティア、学外イベントなど、さまざまなことに挑戦してきました。

もちろん、その分テスト勉強の時間が十分に取れず、赤点や再試験を経験したこともあります。

4年生では留年寸前になり、「もう少し計画的に勉強しておけばよかった」と反省したこともありました。

しかし、高専生活全体を振り返ると、「もっと勉強をしておけばよかった」と思ったことは一度もありません。

課外活動を通して出会った人たち、初めて訪れた地域、自分とは違う価値観に触れた経験は、教科書だけでは得られない学びでした。

そして、その経験があったからこそ、自分が本当にやりたいことを見つけることができ、結果として推薦で大学へ進学することもできました。

勉強はもちろん大切です。

でも、高専には勉強以外にも挑戦できることがたくさんあります。

だから私は、「勉強だけに時間を使う」のではなく、「自分が納得できる時間の使い方」をすることが、高専生活を充実させる一番の方法だったと思っています。

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さら熊本高等専門学校 八代キャンパス / 化学・物質系 / 本科5年生

高専プラス学生サポーター/熊本高専所属/大学編入志望/発酵を科学するコンテスト挑戦中/アニメ